シリア旅行記10 ゴラン高原のクネイトラへ日帰り旅行

9日目 ダマスカス クネイトラ


今日は朝早く、ダマスカスのクネイトラ自治区事務所へ行って、クネイトラ入境許可証をgetし、それからクネイトラへ行く計画

一緒に行くのはダマスカスの Al Rabie Hotel に泊まっている男5人、女4人の合計9人。全員日本人


タクシー2台に分乗し、いざ出発
まず、クネイトラ自治区事務所へ

地球の歩き方では今日は休みの日のはずだが、昨日、事務所の警備員が言っていたとおり、今日はちゃんと開いてました
シリア人は言うことが正確なのが良いです

パスポートをあずけ、建物の外で待つこと約30分、できました
パスポートに何か押されるわけでもなく、1枚の紙切れに9人分の許可が書いてあるらしい

次にセルビスに乗ってガラージュ・バラムケ(バラムケバスターミナル)へ

ここガラージュ・バラムケからクネイトラまでセルビスがあるのだが、9人ならチャーターしないかとあちこちから 声がかけられる

実は今回の小旅行のメンバーの中に、アラビア語が話せる日本人女性、Kさんも一緒だったのだ

ガラージュ・バラムケ Garage Baramki にはたくさんのセルビスが空車のまま待っている
Kさんはアラビア語でクネイトラ往復の値段交渉
僕もつたない英語で他のセルビス運転手と交渉してみたが、やはりアラビア語での交渉のKさんには値段でぜんぜんかなわない

片道約50キロの往復とクネイトラの観光ポイントを回って、一人当たり 400シリアポンドだった。たぶん最安

その後のいろんなアラビア語が必要な手続きもKさんが全部やってくれて、とっても助かりました。Kさん、どうもありがとう

チャーターしたセルビスは一路クネイトラへ


クネイトラ入り口に到着
ここで入境許可証を渡すと、クネイトラ自治区の職員さんがセルビスに乗り込んできて、 ガイドをしてくれる
でも、ここからが緊張の時間

職員さんは自分がOKと言うまで絶対に写真をとるな
もちろん、指示した場所以外へ勝手に行ってしまってはいけない

クネイトラはゴラン高原 Golan Heights にある廃墟の街
現在は国連により集まった各国の連合軍により管理されている

最初の撮影OKなスポット
ゴラン高原病院 Golan Hospital
ここで、セルビスを下車し病院の中へ

ゴラン高原病院


病院の内部


病室

病院の屋上から見たゴラン高原の様子


病院の前に置いてある車両にUNと書いてある。これは国際連合(国連) United Nations の意味

病院から外に出ると、日本の自衛隊から国連に派遣され、ここゴラン高原で活躍していらっしゃる日本人の方に会いました
この付近は、比較的中立的な国である日本の自衛隊とフィリピン軍から派遣された隊員によって監視されているとか
そのほかいろいろとゴラン高原の現状やここでの活動の内容を教えていただきました

世界の平和のために本当にすばらしい活動をしていらっしゃることがわかりました。自衛隊員のみなさん、どうもありがとうございます
これからもがんばってください。

中東の平和のために、はるばるゴラン高原まできてがんばっていらっしゃる自衛隊員。日本人として本当に誇らしいです
しかし、ふらふらと観光気分でこんなところへやってきた、平和ボケの9人の日本人。ちょっとはずかしい

つづいてセルビスは、街の中心のモスクへ
ここで車を降り、見学タイム

クネイトラのモスク

モスクは比較的破壊されずに残ったのだが、周りの建物は

破壊された建物



鉄骨までクニャクニャ

完全に崩壊



写真を撮るために、すこし奥へ行こうとすると、ガイドの自治区職員が大きなどなり声で僕を呼び止めた

No No No No!!

それより先は、地雷が残ってるかもしれないとのこと
ひえー
カンボジアでも地雷未処理地区にはドクロ看板があるのに、ここは看板も何もないなんて

ふぅー 命拾いした


クネイトラはこれで終了
約1時間半の滞在。ガイドの職員の方とはここでお別れ
とっても印象的な町でした。戦争の悲惨さをこれからも忘れず、平和を願い続けます。本当に来てよかった
どうもありがとう

9人はそれぞれ感慨深い思いを残し、セルビスは一路ダマスカスへ

実は明日の昼過ぎに、ダマスカス空港からエティハド航空の便に乗らなければならないのです



後半は、ダマスカスの街探索とお土産探しにスークへGo


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